Linux での追加のセットアップ手順

アプリケーションを Linux システムで使用するようにセットアップする場合は、必要なファイルをシステムに配置する必要があります。加えて、MERLIC RTE を Linux システムで実行するには、たとえば、使用する Linux システムに合わせて Windows 固有のパスを調整したり、画像のソースを構成したりなど、追加の調整が必要になります。

以下のセクションでは、この場合に必要なファイルと調整について説明します。使用するアプリケーションに関してこれらの調整が完了したら、MVApp とレシピを使用して、Linux システムで MERLIC RTE を実行できます。

必要なファイル

Linux でアプリケーションを実行するには、システムに以下のファイルが必要です。

ファイル

ファイルフォーマット

MERLIC Vision App (MVApp)

.mvapp

MERLIC レシピ

.mrcp

MERLIC 構成ファイル

.ini

アプリケーションをセットアップするときに、Linux システムにこれらのファイルを必ず配置してください。

使用する MVApp は Windows システム上で作成する必要があります。Windows システムですでに使用している MVApp でも、新規作成した MVApp でもかまいません。サンプル用の Linux パッケージ (merlic-5.7.1-examples.tar.gz) をインストールした場合は、そのとき配置された MVApp のサンプルも使用できます。実行する MVApp を参照するレシピファイルを少なくとも 1 つ配置する必要があります。MERLIC RTE の実行中に設定する MVApp パラメーター を定義する必要があります。

また、Linux システムに MERLIC RTE をインストールするためのアーカイブには INI ファイルが含まれていないことから、INI 構成ファイルを手動で配置する必要があります。

MERLIC CreatorMVApps とレシピファイルを作成するときには、パスと設定はすべて、アプリケーションの作成に使用した Windows システムに合わせた構成になっています。したがって、以下のセクションで説明するように、Linux システムに合わせて追加の調整が必要です。

INI 構成ファイルの調整

使用する INI 構成ファイルを確認し、必要に応じて以下の調整を加える必要があります。

  1. MERLIC RTE の起動時に使用する INI ファイルを開きます。Linux システムに INI ファイルをまだ追加していない場合は、Linux での MERLIC のインストールMERLIC5.ini」ファイルの配置セクションで詳細を確認してください。
  2. [ProcessIntegration] セクションでレシピの設定を調整します。
    • 使用するレシピファイルが表示されていることを確認します。
    • 必要に応じて、Linux システム上でのレシピファイルの場所に合わせて、定義済みのレシピファイルのパスを調整します。
    • オプションで、INI ファイルにレシピファイルをさらに追加します。
  3. たとえばログファイルのパスなど、ファイルで定義されているその他のパスをすべて確認し、必要であれば Linux システムに合わせてパスを調整します。

レシピファイルがディレクトリ「/opt/projects/MVTec/merlic/mvapp」に配置されている場合、サンプルの INI ファイルはたとえば次のようになります。

コピー
[Logging]
LogFilePath=/opt/projects/MVTec/merlic/mvapp/logs/
LogFileSizeInBytes=5242880
LogFilesCount=10
Threshold=info
UseShortFilenames=true

[ProcessIntegration]
Recipe0=/opt/projects/MVTec/merlic/mvapp/merlic_rte.mrcp
DefaultRecipe=0

[Frontend]
GuiLanguage=en_US

レシピのパスの調整

Linux システムで使用するすべての MERLIC レシピで、パスを確認する必要があります。

  1. MERLIC レシピファイルを開きます。
  2. MVApp へのパスを確認し、必要であれば調整します。パスは、参照先の MVApp がある場所への相対パスと一致していなくてはなりません。レシピファイルから MVApp への相対パスが Linux システムでも変わらない場合は、変更を加える必要はありません。

画像ソースのセットアップ

Linux システムで MERLIC RTE を実行するときに MVApp 用の目的の画像を確実に取得するために、MVApp で使用する画像ソースの構成を調整する必要があります。それには、Windows システムで MERLIC RTE Setup を使用し、Linux システムに接続するという方法があります。このリモート接続を通じて、Linux システムで使用できる画像ソースを構成できます。

  1. Linux システムで、コマンドラインオプション「--no_recipe」を使用して MERLIC RTE を起動します。これはリモートシステムから Linux システムへの接続を可能にするために必要です。このコマンドラインオプションを指定すると、INI 構成ファイルでデフォルトのレシピが指定されていた場合でも、レシピが読み込まれません。

    コピー
    ./merlic_rte --no_recipe

    Linux システムでの MERLIC RTE の起動の詳細については、「Linux での MERLIC RTE の起動」を参照してください。

  2. Windows システムで、スタートメニューまたはコマンドラインから MERLIC RTE Setup を起動します。
  3. MERLIC RTE Setup のシステムの選択リモートシステムの接続セクションの説明にあるように、「システムの選択」ダイアログで MERLIC RTE SetupLinux システム接続します。
  4. 画像ソース」タブに移動し、画像ソースの構成を開始します。
    • アプリケーションの要件に応じて、新しい画像ソース構成と画像ソースを追加します。
    • または、使用可能な画像ソースがすでに構成されている場合は、既存の構成を調整します。

    画像ソースの構成の詳細については、「MERLIC Image Source Manager (ISM)」を参照してください。

  5. RTE 起動構成を設定します。これは、MERLIC RTE の起動時に自動で有効化される画像ソース構成であることを示します。
    1. 目的の画像ソース構成を選択します。
    2. RTE 起動構成として使用」のトグルを有効にします。RTE 起動構成には、それを示すフラグアイコンが付きます。

  6. 画像ソースのセットアップが完了したら、MERLIC RTE Setup を閉じて、Linux システムに戻ります。

前述の方法で MERLIC RTE を起動するときには、ディレクトリ「~/.config/MVTec/」に配置されているデフォルトの INI 構成ファイル「MERLIC5.ini」が使用されます。別の場所の INI ファイルを使用する場合は、MERLIC RTE を構成用に起動するときに、目的の INI ファイルを指定します。こうすることで、画像ソース構成が正しい場所に保存されます。詳細については、「複数の MERLIC RTE インスタンスの使用」を参照してください。

MERLIC RTE Setup を Linux システムに接続するときに問題が発生した場合は、ファイアウォール設定が正しく設定されているかどうかを確認します。詳細については、Linux での MERLIC のインストール の「ファイアウォール設定の確認」セクションを参照してください。