コンポーネント
MERLIC は、画像の取得、ビジョンアプリケーションの作成、Frontend の設計と起動、およびアプリケーションを製造機械に統合するために使用するいくつかのコンポーネントを提供しています。次の図は、提供される MERLIC コンポーネントによる典型的な開発プロセスの概要を示しています。
詳しい説明
以下のトピックは、MERLIC コンポーネントについての必要な情報を提供します。
Image Source Manager (ISM) は画像ソースのセットアップに使用できます。画像ファイルまたはカメラデバイスのいずれかを画像ソースにできます。Image Source Manager は、異なる画像ソースを構成し、いわゆる「構成」でまとめて保存できます。MVApp を作成する際に、あらかじめ構成された画像ソースにアクセスし、アプリケーションに対応する画像を使用ができます。
Image Source Manager 構成は MERLIC RTE Setup にあります。
MERLIC Creator は、MVApp を構築するためのグラフィカルな開発環境です。いわゆる MERLIC ツールを提供し、MVApp の構成要素です。たとえば、画像ソースの選択、さまざまなタイプのコード (バーコード、QR コードなど) の読み取りなど、特定の画像処理タスクを解決します。MERLIC ツールは ツールライブラリ ツールライブラリ は、MERLIC Creator グラフィカルユーザーインターフェースの一部です。提供される MERLIC ツールをカテゴリ別に分類したライブラリが表示されます。そのため、MERLIC で使用可能なすべてのツールが含まれます。ドラッグアンドドロップまたはダブルクリック操作により、ツールライブラリからワークスペースにツールを追加できます。 に配置されています。これらの MERLIC ツールを使用して、ビジョンアプリケーションに必要なツールを段階的に追加し、ツールの構成をカスタマイズすることで、MVApp を作成し、目的の画像処理タスクを解決できます。
また、MERLIC Creator は、現在の MVApp のすべての MERLIC ツール、いわゆる ツールフロー MERLIC Vision App (MVApp) のツールフローは、MVApp 用に構成されているツールとツール接続のシーケンスを表します。MVApp の実行時に実行される個々の画像処理手順を定義し、ツール間の依存関係を視覚化します。現在の MVApp のツールフローが、MERLIC Creator の ツールフロー パネルに表示されます。 の概要と、利用できる画像ソースの概要を表示します。また、プロセス統合のために MVApp を構成するためのオプションも提供します。たとえば、レシピの作成や MVApp の結果とパラメーターの作成などです。
MERLIC Designer は、MERLIC Frontend に表示する MVApp 用のユーザーインターフェースを設計するためのグラフィカルな開発環境です。たとえば、データを視覚化したり、MVApp とのインタラクションを可能にするために、Frontend の構成要素であるウィジェットのセットを提供します。ウィジェットは ウィジェットライブラリ に配置されています。ウィジェットを使用して、目的のウィジェットを Frontend デザインに追加してユーザーインターフェイスを作成し、MVApp のユーザーインターフェイスの外観や機能をカスタマイズできます。
また、MERLIC Designer では、ユーザー管理システムをセットアップして、MERLIC Frontend 内の MVApp のアクセス許可を制御することもできます。また、Frontend デザインに翻訳を追加することもできます。これにより、オペレーターはどの言語でも Frontend を使用できます。
MERLIC Designer は MERLIC Creator を介してのみアクセスできます。
MERLIC Frontend は、MVApp 用のユーザーインターフェースです。以前に MERLIC Designer で組み合わせて構成されたグラフィック要素を採用しています。MVApp と Frontend の構成に応じて、MERLIC Frontend によりユーザーは MVApp の実行をリモートで制御したり、アプリケーションの結果を確認したり、定義済みのパラメーターを設定したりできます。
MERLIC Frontend は個別のアプリケーションであり、MERLIC とは独立して起動できます。
MERLIC Runtime Environment (略して MERLIC RTE) は、MERLIC のプロセス統合モードを表します。これにより、プログラマブルロジックコントローラー (PLC) などのマシンコントローラーと信号やコマンドで通信ができます。製造機械で MERLIC または MVApp を制御する場合は、必ず MERLIC RTE が必要です。プロセス統合モードでは、対応する通信デバイスに制御を与え、たとえば MVApp を実行できるようにします。
MERLIC RTE を正しく動作させるためには、構成された通信デバイス (プラグイン) が利用可能であることと、当該の MVApp がプロセス統合に特化して構成されていることが重要です。レシピも備える必要があります。通信デバイスやレシピの構成は、MERLIC RTE Setup で行うことができます。
MERLIC RTE は個別のアプリケーションであり、MERLIC とは独立して起動できます。
MERLIC Runtime Environment Setup
MERLIC Runtime Environment Setup (MERLIC RTE Setup) は、MERLIC RTE の各種コンポーネントや画像ソースを構成するための開発環境です。各コンポーネントに特定のタブがあります。
- 画像ソース: カメラデバイスと画像ファイルの構成。
- 通信: 付属の通信プラグインおよびユーザーが開発したカスタム通信プラグインの構成。
- レシピ: MERLIC レシピファイルのインポートおよび構成。
- I/O: Hilscher PCI カード、デジタル I/O デバイス、およびデジタル I/O チャンネルを備えたカメラデバイス向けの I/O プラグインの構成。
「I/O」と「通信」タブでは、MERLIC と機械 (PLC など) との間の通信を可能にするプラグインを構成することができます。ただし、構成や使用可能なコマンドに関して、要件や制約にそれぞれ違いがあります。詳細については、「通信プラグインと I/O プラグインの違い」を参照してください。
MERLIC RTE Setup は個別のアプリケーションであり、MERLIC とは独立して起動できます。
MERLIC には、MERLIC RTE で使用する独自の通信プラグインを実装できるソフトウェア開発キット (SDK) があります。
これは、アプリケーションプログラミングインターフェース (API) および、プラグインの実装およびカスタム作成のためのさまざまな機能を持つライブラリを提供します。プラグインは、MERLIC へのコマンドとしてアクションを使用します。イベントは、プラグインに状態の変更を通知します。MERLIC には、すぐに使用できるいくつかの通信プラグインと、独自の通信プラグインの開発の基礎として使用できる (ソースコードが提供されている) いくつかのサンプルプラグインが付属しています。
詳細については、通信プラグイン開発マニュアルを参照してください。この中には、プラグインの開発方法と、プラグイン開発に使用できる API のすべての機能の情報が記載されています。
MERLIC では、カスタムツールを使用して、MERLIC の標準ツールセットを拡張できます。画像処理タスクを実行するようにカスタマイズされた機能を MERLIC に追加できます。MERLIC のカスタムツールは MVTec HALCON (つまり HDevelop) で開発されます。HALCON プロシージャをベースとしており、プロシージャでも表現されてもいます。つまり、個々の画像処理タスクを実装する HDevelop プログラムをベースにして、HDevelop プロシージャライブラリを作成する必要があるということです。このプロシージャライブラリは、カスタム MERLIC ツールとして MERLIC に統合できます。